田中さん(11期生)
私は昨年、VIVAT HOLICTIC TRAININGのIFA認定アロマテラピーコースを卒業し、IFAの資格を取ったばかりのピカピカの1年生アロマセラピストです。私がアロマテラピーに興味を持ったのは、ほんの5年くらい前です。
私は“植物”が好きで、10年以上花屋の仕事を続けていました。30代前半頃から何となく体と心がうまくいかなくなり始めました。ある夏に顔中吹き出物が噴出し、見かねた友人に誘われて、漢方薬を飲み始めました。5年ほど続けて一応改善はしたものの、根本的改善にはなっていなかったので、油断するとすぐに吹き出物は出るし、体調も改善せず、先が不安になりました。
除々に気力もなくなり、体がうまく動かないと、心がうまくいかなくるなーと、漠然と感じ始め、好きで始めた仕事でしたがやめることを決心しました。ところが、辞めて何をしたらいいかわからない。今度は心がうまくいかなくて、体がおかしい。もがいてる時に友人に精油をプレゼントしてもらいました。本を買って使い方を調べ、精油を少しずつ集め始めました。 ― なんだかいい。単純に気持ちが上向いてきました。ついでに自分にご褒美?でアロマテラピーのトリートメントも受けてみました。あの時は本当に大袈裟でなく「あー、生きてるとこんないい気持ちになることがあるんだ。生きてて良かったぁー。」と思ったのを今でも覚えています。その頃は、自分がトリートメントをするとは考えてもみませんでしたが、もともと植物好きで香りが大好きでしたので、アロマテラピーは生活の一部になりました。
その頃、「園芸療法」を学び始めました。「代替療法・福祉・誰かのQOL向上の為に。。。」 私が立ち入る分野じゃないと思っていましたが、私でも何か役に立てる、と思えました。そこからアロマテラピーに対する考えも変わりました。アロマテラピーでも何かの役に立つことができるのではないか。例えば、以前の私のようにちょっとしたバランスの狂いから抜け出せなくてもがいてる人、疲れて参ってる人。以前の私、友人、同僚、たくさん 周りにいた人たちです。
とりあえず、勉強してみたくなってきました。これがVIVATで学ぶきっかけとなりました。トリートメントが自分にできるのかは大きな疑問でしたが、せっかく勉強するならしっかりと学びたいと思い、こちらを選びました。仕事をしながらのスクールはキツイ日もありましたが、とにかく楽しい日々でした。学科では知恵熱を出し、真夏のスウェディッシュの練習では岩盤浴に入ったかと言うくらい汗をかき、。。。大晦日に課題をし、書初めならぬアロマ初めをし。。。大変でしたが、かけがえのない1年になりました。それはなにより、同志と呼べる同期の人達に出会えたことと、本当に素適な先生方に出会えたことです。とても幸せなことと心から感謝しています 学んだことは山のようにありますが、私が何より大事にしたい事はセラピストとして、アロマテラピーに関わるものとしての“心“。TLC(テンダーラビング ケア)は象徴的な言葉ですが、そこに至るまでの姿と精神でしょうか。今現在セラピストとしての仕事をしていて、その“心“の部分をしっかり意識して施術に望むことはとても難しいと痛感しますが、その精神を学んでいて本当に良かったと思います。
まだまだ勉強したり、経験を積まなければなりませんが、先生方にかけられた言葉、教えて頂いた事が今の私の土台になっていて、行き詰った時に振り返る場でもあります。
昨今、一般にアロマという言葉が商品名としても頻繁に登場し、星の数ほど多種多様なアロマテラピーサロンができ、老若男女が様々な理由でセラピーを受けに来られ、日本にもアロマテラピーというものが大分浸透してきたのではないでしょうか。そんな中、何を選ぶか、何をやっていきたいのか、自分がどうなりたいのかまだ定まらない私ですが、アロマテラピーの良さをひとりでも多くの方に知っていただく事、それに向かって、一つ一つ丁寧に精一杯できる事をやっていく。 それができたら、夢が実現するのではないか、と最近思いはじめました。そして、まだまだ修行の身ですが、このすばらしいアロマの 世界にやってきてよかったと思う今日この頃です!!!