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アロマダイアリー 2011年2月

2011年2月24日  肝ガンの80歳代女性
初めてのアロマトリートメントに伺いました。
「何に効くの?」とのことだったので、リラックスできるのでよく眠れるようになったり、血流がよくなって体が温まったり、といったことをお話しました。「背中に痛みがあるので、それに効くようにやってちょうだい」とのご希望だったので、背中のトリートメントを行いました。背中の真ん中辺りや首から肩の辺りを触れると、「そこが痛いの」とおっしゃるので、ゆっくりゆっくりやさしくトリートメントを行いました。少しだけではありましたが、痛みが取れてきたとのでした。まだ時間があったので手のトリートメントを行うと、「あったかい手だね」と少し驚いたようにおっしゃいました。背中のときは少し緊張もされていたのか言葉も少なかったのですが、手のときは表情も和らいで、好きな演歌のお話で会話が弾み、デイルームから聞こえてくる音楽療法の方たちの歌声に合わせて、一緒に歌を歌っていらっしゃいました。最後に「本当にどうもありがとね」とおっしゃっていました。(川島)
2011年2月24日 乳がんの60歳代女性
訪室すると笑顔で迎えてくださり、トリートメントを待っていらっしゃった様子でした。「前回の(アロマの)時は入院したてでボロボロだったんですけど、あの後ぐっすりと眠ることできてすご〜くよかったわ〜体調も落ち着いたし」 と笑顔でおっしゃいました。
左半身にしびれを感じていて、特に手の母指と示指がひどいとおっしゃったので、その場所を包むようにゆっくりと時間をかけて施術していると、「わぁ〜気持ちいいわ、なんだかしびれが散っていくみたい。動きが良くなる感じ」と手元をみながらおっしゃいました。
その後も色々とお話をしながら施術。退室時は「ほんとにありがとうございました」と。この時間を楽しんでいただいたように感じました。(サイトウ)
2011年2月17日  乳がんの60歳代女性
看護師さんより、先日入院したばかりの方と伺いました。病室に伺うと、笑顔で迎えてくださいました。
看護師さんからアロマのことを聞いて、楽しみにしていてくださったようでした。芳香やブレンドをしていると、「あー、いい香りね」とおっしゃっていました。首の向きによって上肢がしびれることがあり、また抗がん剤の副作用で手足の先にしびれがあるとのことでした。左足には浮腫があり、自分では動かしにくくなっているとのことでした。
ベットの背もたれを平らにすると辛いとのことで、背もたれを起こした状態で施術しました。
トリートメント中はずっと覚醒されており、ご病状についてやご趣味のお話などいろいろ聞かせてくださいました。
施術中は、時々「あー気持ちいい。ありがたいわー。」などの発言が聞かれ、マッサージを楽しんでいらっしゃいました。
ホスピスのベットが空くのを待っていたので、空きが出てやっと入ることができうれしいとのことでしたが、トイレに行くにも誰かの手を借りなくてはならなくなってきている現状に、悲しい気持ちや複雑な思いでいらっしゃるのではないかと感じました。
「今まで好きなことややりたいことは全部やってきたから後悔はないんだけどね。(絵を描くことも趣味の一つなので)ただ自分の肖像画をいつか描こうと思いながら、結局描かずに来ちゃったからそれだけが心残りかな…」とおっしゃっていました。
終了時、「気持ちよかったわー。ありがとう。」とおっしゃってくださいました。
アロマを必要としている方に施術させていただき、喜んでいただけて、アロマを学んでよかったと思いました。
病院、特にホスピス病棟では(体調が悪くなったり、お亡くなりになったりして)一度しかその方に施術できないことも多くあるので、一回のトリートメントに、より重みや尊さを感じます。今後も一回一回のトリートメントを大切に行っていきたいと思っています。(清水)
2011年2月17日 胃がんの90歳代女性
初めてのアロマトリートメントで、簡単にアロマのことをお話しすると「よろしくお願いします」とにっこりされました。 ごはんがほとんど食べられないなど、ご自分の病気のことをいろいろお話してくださいますが、「年は90だけど、口ばかり達者で困っちゃうね」とその表情は明るいです。アロマの香りを嗅がれると、「あら。上品な香りね」とのこと。 お顔のトリートメントがご希望でしたので、トリートメントを始めると、すぐに呼吸が深くなり、とてもリラックスされているようでした。下肢は浮腫が顕著でしたが、やさしく流すようにトリートメントすることで、だいぶんすっきりしました。トリートメント中は、20年以上続けている詩吟のことや、若い頃に聴いていた音楽の話で盛り上がり、「熱い血が流れてますね」と声をかけると、「そうよ」と声をあげて笑っていらっしゃいました。 終了後、「マッサージなんて生まれて初めてよ。丁寧にやってもらってありがとう。気持ちよかった。なんだか軽くなったみたいよ」、と笑顔でおっしゃっていただきました。(川島)
2011年2月3日  胃がんの70歳女性 
病室に伺うと、ベットの背もたれを起こした状態でうとうとされていました。 「アロマのマッサージに来ました」と声をかけると開眼され、「あー、お願いします」とおっしゃいました。グレープフルーツの精油をティッシュに垂らし芳香すると、「あーいいにおい」と、鼻にティッシュを近づけていらっしゃいました。 両下腿下部〜足背に浮腫がみられましたが、マッサージ後にはわずかに改善されていました。施術中はうとうとされていましたが、時々開眼され「あーいい気持ち。すみませんねー。ありがたいわー。」「むくんでる?足が重いの。」などとおっしゃっていました。 終了後、「気持ちよかったわー。ありがとうございました。」とおっしゃってくださいました。 芳香のティッシュを片付けるか確認すると、「これはこのままにしてくれる?」とのことだったので、再度数滴ティッシュに精油を垂らしてお渡ししました。するとまたティッシュを鼻に近づけて、「あーいい匂いね。」と、うっとりされていました。(清水)
2011年2月3日 脳塞栓の90歳代女性
入室すると、息子さんご夫婦がお見舞いに来られていました。アロママッサージをすることを患者様に伝えると、とても聞き取りにくいですが「お願いします」とおっしゃいました。
芳香浴でスウィートオレンジを嗅いでいただきながら手のマッサージをはじめると、涙を流して喜ばれていました。「おいしい・・・」と何度もおっしゃっていました。もう長い間、食べ物を口に入れていないので香りを嗅げただけでも嬉しかった様です。お嫁さんが涙を拭いて「良かったね〜」とおっしゃっていました。
私が「手のひらが柔らかくて気持ちいいですね。オモチみたいですね」というと、声を出して笑ってくださいました。
マッサージの途中、色々とお話しをされていて、何度も「ありがたい、最高」とおっしゃっていました。手のひらをマッサージすると、私の手を握りしめていました。
右上肢は麻痺があるため浮腫があり、指先がパンパンでした。時間をかけてゆっくり流すと多少の改善がみられました。右下肢の足首には内出血があり、細い血管がところどころ浮いて見えました。冷えはありませんでしたが、本当はひどい冷え症とのこと。乾燥は全体的にありましたが、オイルでかなりしっとりされていました。
「入院してから、声を出して笑ってくれたことも、こんなに喜んでくれたことも今日が初めてです。」とお嫁さんも大変喜んでくださいました。後半は入眠されていましたが、終了のご挨拶をすると目を開けて、「ありがとう、ありがたい」とおっしゃっいました。(佐藤)


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