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2015-04-25 メディカルアロマテラピーについて

先日、「メディカルアロマテラピー」を学びたい、
という方から電話をいただきました。
『アロマセラピストの国際資格を取得したが、病気の人にアロマテラピーの
施術の方法を教えてもらえなかった。ご家族に病気の人がいて
アロママッサージをしてあげたいのだが、やり方がわからない。
それで、「メディカル・アロマテラピーコース」に興味を持ちました』、と仰いました。

病気の患者様に、きちんとした形で行えるアロマテラピーマッサージを学ぶには、
どうしたら良いか、、、。20年前、私も同じ問題に直面しました。
日本には学校がなかったので海外に渡り、アロマテラピーの国際資格が取れる
コースに入学しましたが、病気の人へのアロママッサージの方法は教わりませんでした。
仕方なく、「別の方法を見つけなくては」と探し、そこで、今の先生と出会い、
病気の人に正しいアロマテラピーマッサージの方法を教わることがでできました。
現在は、様々な病気の患者様に対してアロマテラピーマッサージを行っています。

メディカル・アロマテラピーには複数の定義があります。狭義は、
「薬理学に基づいたアロマテラピー」と定義できます。
「薬理学に基づくアロマテラピー」とは、精油に含有されている
化学成分の薬理効果に基づいたアロマテラピーという意味で、
お医者さんが処方箋を書いてくれたり、薬剤師さんが薬局で
扱っている薬と同じもの。日本で言うと、
漢方薬と似たニュアンスかと思います。

このメディカル・アロマテラピーを扱うには、医学や薬学の専門的な知識が必要です。
政府でメディカル・アロマテラピーを認可しているフランスでは、
精油は「薬」として扱われているため、医師と薬剤師以外の人が、
アロマテラピーを行うことは禁止されています。一般の人だけでなく、
看護師や鍼灸指圧マッサージ師、理学療法士等もアロマテラピーは行えません。
そのため、フランスでメディカル・アロマテラピーとして精油を処方するには、
医師または薬剤師の資格を取得しなくてはならないのです。

広義の「メディカル・アロマテラピー」とは、これは日本で作られた造語です。
そのため、使っている人によって意味もバラバラで統一性はありません。
「メディカル・アロマテラピー」の意味について、肩凝りとか、むくみに働きかける
アロママッサージを「メディカル・アロマテラピー」と呼んでいるところもあります。
また、あるところでは、アロママッサージをするセラピストが病気についての知識も
筋肉の部位も勉強しないまま、「メディカル・アロマテラピー」と呼んでいるようです。
これでは、名称は「メディカル」でも、クライアントに責任をもつことはできません。
場合によっては、病気を悪化してしまうトラブルも起こっているようです。

私は、「メディカル・アロマテラピー」とは、あらゆる病気の人に対して、
安全に精油を扱ったり、正しくアロマテラピーマッサージをおこなうこと」を
「メディカル・アロマテラピー」と定義づけています。
筋肉の付着部位や神経の走行、血液やリンパの流れや様々な臓器の位置や
働きを正しく理解し、病気に対する知識を身につけるのはアロママッサージを
きちんと行うために必須です。習得するために時間がかかりますが、
専門家になるために早道はありません。

メディカル・アロマテラピーを実践するためのアロマセラピストになるためには、
身体を詳しく学び、病気についてきちんと学び、骨格や筋肉の正確な位置を習得して
正しい補完代替医療としてのアロママッサージの技術を身につけ、
そして、不明点があれば、納得できるまで質問できる環境が必要です。

病気の人や不快な状態で悩んでいる人に、自信をもって、正しいアロマテラピーを
実践できるアロマセラピストが増え、多くの人がメディカル・アロマテラピーを
活用していただけるようになることを願っています。


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