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2014-01-07 代替補完療法のアロマって何?

補完療法、、、代替療法、、、という用語を、良く耳にする人もいるし、
初めて耳にする人もいると思います。

英語では、
イギリスでは、Complementary Therapy (補完療法)
アメリカでは、Alternative Therapy (代替療法)
という言葉が良く使われます。

Complementary (コンプリメンタリー)という意味は、
辞書によると
1. 補充する, (…に)補足的な((to ...));引き立てる.
2. 互いに補い合う, 相補の

Alternative (オルタナティブ)という意味は、
辞書によると
1. 代わりの、代用の、もう1つの選択
2. どちらかを選ぶべき、二者択一の
(非伝統的な、という意味もある)

私はイギリスでComplementary を学んだこともあり、
補完療法という名称が主流だと思っていましたが、
日本ではアメリカのAlternative の代替療法の方が
より多く使われているようです。
Alternative を訳すと「二者択一」、「AまたはB」、
「AではなくB」という意味があるので、例えば
「西洋医学ではなく別の治療」、、というニュアンスがあります。

実際はアメリカの医療では、アロマテラピーの位置づけはどうなのでしょう。
イギリスでは、Complementary で、補足的、とか、相補的な、
という意味に使うので、通常は西洋医療の治療を受けている人で
アロマテラピーの施術も併用することが多いです。
イギリスでは、うつ病で精神科の治療を受けている方には
主治医にアロマトリートメントを受けることを了承していただきます。

患者さんは、西洋医学の治療として精神科に通いながら、
アロマにも通われて、西洋医学と補完療法の両方から
患者さんをサポートするのが一般的です。
ガンの患者さんでも、定期的に診察を受けられて、
同時にアロマテラピーにも通われています。
主治医も、その患者さんがアロマを受けていらっしゃることを
承知していただいていて、私も患者さんの症状で主治医に確認することが
必要な時には確認していただくことも度々ありますが、
今まで一度も主治医から否定されたりすることはありません。
(幸いにも)

医療領域で働くアロマセラピストは医療知識も十分に身につけておく
ことが必要です。例えば、乳がんが転移しやすい部位や、
治療についても詳細に知る必要はありませんが、どんな
治療がされるのか、抗がん剤の副作用など、患者さんの苦痛や
不安を把握するためには知識が必要です。

これらの知識は、通常はセラピスト養成スクールで基本的な教育を
受けますが、卒業後はそれぞれの進路に応じて、患者さんの主治医から
教えていただいたり、先輩のアロマセラピストから教わるのが一般的です。
補完療法としてのアロマテラピーを勉強するアロマセラピストは、
教育の基本は医学で、様々な症状に応じたアロマテラピーマッサージに
ついて学校できちんと教育を受けて専門的な訓練を受けます。

日本では、まだこの領域の教育をしているスクールは少ないと思いますが、
様々な症状や病気の患者様に合わせて正しく安全に行える
アロマテラピーの施術が出来るアロマセラピストが増えていく
ことは、質の高い医療を目指すうえでは必要なことだと思います。

「アロマを受けている時は痛みが和らぐの」
「アロマを受けたあとは呼吸が楽になるの」
「アロマのあとは、もう少し頑張ろうと思える」
と、いつも私達を待っていてくださる患者さん。
明日も多くの患者さんがアロマを楽しみに待ってくださっています。

補完代替療法としての施術ができるアロマセラピストとは
病気の知識もきちんと身につけていて、
どんな症状の方にもアロマの施術が正しく出来て、
患者様の苦痛を和らげて喜んでいただけることができる
技術をもったアロマセラピストです。

このレベルは資格を取ったからなれる訳ではありません。
補完代替療法としてのアロマテラピーの施術が可能に
なるレベルになるためには、
@ 病気の方へのアロマの施術を目的にした医学知識とアロマの知識
A 病気の方への施術も含めた専門的なアロママッサージの技術
B 様々な病気の患者様に対するアロマの施術実践経験
このの3つの要素が不可欠です。

今月、昨年卒業生したアロマセラピストがケアグループとして、
病院に入院中の患者さんへのアロマの活動をスタートします。
同じ病名でも、症状の部位や程度、クライアントの精神状態などは
一人一人異なります。
この病気にはこの精油を使って、こういうアロママッサージ、
というマニュアルはありません。一人一人の患者さんの状態に合わせて、
一人一人、オーダーメイドで精油を選び、アロママッサージを行うことが必要です。
最初は、「これで良いのか」と迷うこともあると思います。幸い、
先輩が側にいるので色々尋ねることができます。

こうして地道に経験を重ねながら、アロマセラピストとして医療的な
領域でも働くことのできる専門的なアロマテラピーの技術を身につけていきます。
これからも補完代替療法としてのアロマがどんなものであるか、
多くの人に知っていただけるようにお伝えしたいと思います。


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