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2013-03-15 アロマセラピストの働く場所と仕事の内容

アロマセラピストの仕事は何でしょうか?
アロマセラピストが働く場所はいろいろですが、
卒業生の勤務先をみると
サロン勤務,自営,治療院や病院勤務
が最も多い進路です。 スパやホテル勤務の人もいますが、全体からすると少ないです。

日本では、「アロマセラピスト」という職業について、
何をするのか知らない人も少なくありません。
エステティシャンとどう違うのか、看護師とどう違うのか、
指圧マッサージとアロマはどう違うのか、
整体とアロマの違いは何か、、、
アロマセラピストと言っても、
どんな勉強をしたかで出来る仕事が違ってきます。

学校で解剖生理学や病気の勉強をして、
病気の人にどのようにアロママッサージをするかを学んだ人は、
病気の人に対して安全なアロママッサージが出来ます。
病気の人に正しくアロママッサージを行う分野を、
補完療法とか代替医療と呼ばれています。
補完療法(代替療法)とは、西洋医療でケアできない領域を
アロマなどの補完療法でケアする療法を言います。
海外では、国によっては保険が適用される国もあります。
その代わり、勉強量は多いです。マッサージをする場合、
全身の骨格や筋肉を覚えたり、実際に触れて、
どの筋肉がどこに付着しているのかを知らなくてはなりません。
病気の人に触れるのですから、当然身につけておかなくてはならない知識と技術です。

補完療法としてのアロママッサージが出来るアロマセラピストは、
卒業直後はサロンやスパで仕事をする人もいますが、
サロンやスパで何年か働いた後は自分で開業を希望する人が少なくありません。
サロンやスパはエステティックやリラクゼーションを目的に来られる人が多く、
医学的なアプローチのアロマテラピーは必要とされないようです。
給与は施設にも依りますが、初任給として
20万円前後のところが多いようです。

ある日、有名ホテル内のサロンで勤務している卒業生から電話があり、
「ガン患者さんが来られているのですが、お店では特に注意しなくても良い。
一般の人と同じようにアロマトリートメントをするように、
と言われたのですが、それで大丈夫ですか? 」と尋ねてきました。
サロンやスパでは、すでにブレンドをされているオイルを使うところがほとんどで、
クライアント一人一人のために精油をブレンドすることは少ないようです。

ブレンドオイルの中に何の精油か入っているかも分からないとのことで、
もしホルモン依存性のガン患者さんであれば、使用してはいけない
精油もあるので、アロマセラピストは患者さんに、コンサルテーション
といって病気や心身の状態について質問をして、
正しい精油のブレンドを用いることが必要です。

サロンやスパの経営側は、あくまでリラクゼーションが目的なので、
医学知識は必要とされないのです。その卒業生は、
その後、数か月でサロンを退職しました。
治療院や病院で働く卒業生は、長期にわたって働く傾向があります。
鍼灸院や整骨院、マッサージ治療院などで働くアロマセラピストは、
学校で勉強した技術をそのまま使わせてくれる所が多く、
実際にアロママッサージの効果を実感することが出来ます。

また、患者さんは様々な病気や痛みで来られます。
医学教育を受けたアロマセラピストにとって、
症状のある患者さんへのアロママッサージは、
実践的にも勉強になることが多いです。
治療院での給与は、時給1000円くらいから
スタートすることが多いようです。
時給に歩合給(患者さんの人数に応じてプラスされます)が付くところもあります。

病院で働くアロマセラピストも同様に、長く働きます。
病院といっても様々で、
内科、産婦人科、緩和ケア病棟、心療内科、長期療養型病棟、
皮膚科、整形外科、歯科、ガン患者への免疫療法など様々です。
患者さんは重篤な病気の人が多く、アロママッサージをすると大変喜ばれます。
むくみや痛み、不眠や不安感など、様々な不快な症状がアロマで緩和されます。
それまで痛みで表情が暗かった人が、アロママッサージを開始して
しばらくするとリラックスしてぐっすり寝入られて、
終了した時に表情も明るくなっている様子を拝見すると、
アロマセラピストとして大きな喜びを感じます。

病院での時給は、1000円〜1500円で、交通費全額、
オイルも病院で用意していただくところがほとんどです。
これらの施設で働く他に、開業する人は多いです。
自宅にスペースがあれば借りる必要がないので経費がかかりません。
自宅にスペースがない場合は、出張、レンタルサロン、
店舗を借りる、というケースがあります。
レンタルサロンは、1時間700〜3000円と様々です。
自分で開業すれば、自分のペースで仕事が出来ますし、
また、自分が興味のある症状に対して施術することが出来ます。

卒業生の中には、妊娠中や産後のケアを専門にしている人がいたり、
不妊症のケアを専門にしたり、フェイシャルを専門にする人もいますし、
ガン患者を専門にする人もいます。
私もPMS(月経前症候群)をモニターにしていましたが、
2年間で30人くらい来られ、その半分が定期的なクライアントになりました。
当時からずっと10年以上来られているクライアントもいらっしゃいます。
開業の楽しみは、ずっと同じクライアントのケアをするので、
症状が良くなっていく経過をクライアントと共に歩むことができるのです。

色々な症状の方が来られて、肩凝りや腰痛は多いですが、
今の時期は花粉症の人も来られます。頭痛や脚のむくみ、
うつ病やパニック障害、生理痛、無月経、子宮内膜症やPMS、
糖尿病に膠原病、ガン、バセドー病や自律神経失調症、
五十肩や坐骨神経痛、顎関節症、アトピー性皮膚炎、、、
色々な症状の方が来られます。

10年以上、毎月1回休みなく通ってこられているクライアントが、
仕事で3か月間ほど来られない時期がありました。
先週、久しぶりにアロママッサージをして、唖然としました。
右肩にはジャリジャリとした細かい凝りが、左肩には
ダンゴのような凝りの塊ができていました。
クライアントに聞くと、最近、左腕が上がらくて困っていた、、、とのこと。
さっそく、来月早々に予約を入れてお帰りになりました。
だいたい3回で、元の状態に戻しましょう、とプランを立てました。
アロマセラピストというと、オイルをつけてリラックス、
としか知られていないことも少なくありませんが、補完療法としての
アロマテラピーは、様々な症状を和らげたり、不快感を取り除くことが可能です。
アロマテラピーの本来のパワーを多くの人に知っていただき、
アロマセラピストとしての職業をより多くの方に
認知していただくようにしたいと思います。


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