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2011-12-02 「植物状態でも音が聞こえる」という研究発表

交通事故や脳卒中で「植物状態になった人にも意識がある」という研究データを、カナダとベルギーの大学の研究チームが発表した、という記事が、11月11日の朝日新聞(夕刊)に掲載されました。

植物状態の患者16人に脳波を測定する装置をつけて、『音が鳴ったら右手を握りしめた後、ゆるめる』か、あるいは、『両足のつま先を動かした後、ゆるめる』という場面を想像してください、と指示を出しました。

私達の体が動くのは、頭のてっぺん近くにある脳の運動野という領域から神経がものすごい速さでビビッと伝わって、手とか足とか、自分の動かしたい筋肉が動くしくみになっているのですか、、研究対象になっている患者さんは交通事故や脳卒中で、脳から送られる神経が途中で障害されたために、筋肉にビビッが伝わらなくなって植物のように動けない状態。そのため、自分で体を動かすことはできません。

頭の中で、自分の手を握ったり、ゆるめたり、足のつま先を動かしたり、ゆるめたりすることを想像(イメージ)するように指示を出して脳波を調べました。
研究者は、自分で体を動かすことができない患者さんに対して、患者さんの一定感覚を置いて、100回指示を出したところ、16人中、20代〜40代の3人から、比較のために実施した健常な人と同じ脳波が検出されたそうです。

植物状態の3人は神経が障害を受けているために体を動かすことはできませんが、指示を聞いて、言葉を理解し、指示された体の部位を動かすようにイメージしたことが証明された、というのです。

意識のない患者さんにアロママッサージの施術をしていて、体は一切動かず、目も閉じたままの患者さんでも、「きっと分かっていらっしゃるだろう。私が話かける言葉も聞いていらっしゃる」と感じていました。
根拠はなかったのですが、直観でそのように感じていました。
そのため、病院のアロマスタッフには、たとえ全く反応がない患者さんでも、必ずご挨拶をして、アロマを始める前には、お声掛けをしてから始めるように伝えていました。

この発表は、植物状態の患者さんでも、私たちの声が聞こえていることが証明されました。
意識のある、無しにかかわらず、私たちは目の前にいる患者さんに、心地良い香りと安らぎの時間を提供できるよう、細心の配慮をもってケアしていくことが求められていると再確信しました。


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