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2011-10-01 認知症とアロマテラピー

今日は、IFAコースの卒業筆記試験でした。
(受講生の皆様、お疲れ様でした)

筆記試験後、NPOホリスティックアロマセラピー協会の斉藤さんと川島さんに高齢者向けハンドマッサージの指導をしていただきました。
NPOホリスティックアロマセラピー協会 
http://holistic-aroma.or.jp/

最近、高齢者向け施設で、アロマテラピーマッサージを導入するところが増えているように思います。
私も認知症の患者さんが入院されている病棟で長年アロマテラピーマッサージをおこなっていました。
毎回、患者さんのベッドサイドに行って、「こんにちは、アロマに来ましたよ。これからアロママッサージをしましょうね」と声をかけるのですが、
1年以上通って毎回いろんなお話をしていても、「どちら様ですか?」から始まります。

私は、患者さん一人一人に、「○○さんの香り」というのを決めています。ある人は会話の中で、「小さいときに花を良く摘んだ」とか、「家の近くにミカン畑があった」からとか、昔話しの中から聞いた内容からヒントをいただいたり、お話ができない患者さんには私のイメージで選びます。

患者さんに最初のご挨拶のあと、ティッシュに「患者さんの香り」のオイルを2〜3滴落し、ベッドサイドに香りがほんのりと香るようにします。
すると、私のことはすっかり忘れていても、スーっと腕を布団から出してくださる患者さんがいらっしゃいました。
香りの効果を実感することが度々あります。

千葉大学の外池先生のセミナーに何度か参加したことがあります。大変興味深いお話をされていましたのでご紹介します。

『アメリカで、589人を対象に、嗅覚と認知機能に関する調査が5年間継続的におこなわれました。54才から100才の健康な中高年を対象に、においを嗅いで何の匂いか識別する実験が行われました。
12問中8問しか正解しなかった人は、11問正解した人に比べてアルツハイマー型認知症の前兆とされる軽度認知機能障害の発症リスクが1.5倍高かった』

セミナーでは、アルツハイマーの前兆として嗅覚が低下することが一つのサインになる可能性がある、と仰っていました。
そして、この嗅覚低下を引き起こすプロセスが解明できたら、アルツハイマーの予防に役立つかもしれない、、、とも仰っていました。

嗅覚は、まだ十分に解明されていない領域です。
最新は匂いについての研究も、様々なところで行われるようになりました。
今後も嗅覚に関する研究が進められて、香りの心身に対する様々な働きが解明されると素晴らしいと思います。


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