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2011-09-06 学校を始めた理由: ジャーメイン・リッチ先生との出会い

アロマセラピストを目指す人にとって、先生との出会いは非常に大きな意味をもちます。
私の師、ジャーメイン・リッチ先生との出会いは、アロマセラピストとしての在り方の基になっていると強く思います。

1994年頃、私がニューヨークと日本を行き来する生活をしていた時にアメリカの健康雑誌で、IFAというイギリスにあるアロマセラピストの組織が病院にアロマセラピストを派遣している、という記事を見つけました。
アメリカでアロマテラピーの基礎を学んでいたので、病気の人にも施術できるアロママッサージを学びたいと思い、早速、ロンドンのIFA認定校に入学しました。
雑誌には、「IFAは病院にアロマセラピストを派遣している」と記事に書かれていたので、「イギリスのIFAの学校に入れば、病気の人に出来るアロママッサージが習える」と思い込んでいたのです。
また、IFAという同じ組織でも、学校によって指導するアロマテラピーの内容に大きな違いがあり、理論もマッサージの方法も、学校によって違う、ということを知りませんでした。

学校で一通りのマッサージ手順は習えましたが、技術面では、どの筋肉に働きかけるとか、この動作が何の目的なのか、といった詳細は教わらなかったため、病気の人に対してどのようにアロママッサージするのかは分からないままで終わりました。

病気の人にアロママッサージをする方法を学ぶ目的でイギリスに来たので、「これからどうしよう」と思い、ロンドン滞在中に知人を通してアロマセラピストと称する色々な人と会い、「病気の人にどのようにアロマテラピーを行っていけばよいか」尋ねましたが、残念ながら、その回答は得られませんでした。

ロンドン滞在の最終日、最後のミーティングのために指定された場所に行きました。
扉が開き、中からスーツを着た女性2人が笑顔で迎えてくださいました。
応接室のようなところに通されて、私がロンドンに来ている目的を尋ねられました。
私は病気に人にアロママッサージの施術ができるアロマセラピストを目指してロンドンに来てIFAの学校に入学したこと、学校では一般の人に行うマッサージの手順は習えたが病気の人に対してどのようにアロマテラピーを実践するか習うことができなかったこと、将来は日本で病院の患者さんにアロマを提供したいと考えていることなどを話しました。

私の話を聞いて、紺色のスーツを着ていた人が、
「私はあなたがやろうとしていることを手助けすることができますよ」、と仰いました。

この紺色のスーツの女性が、この学校の校長 ジャーメイン・リッチ先生です。

ジャーメイン先生は、1985年にIFAを創った創設メンバーであり、彼女がIFA会長だった1987年に、IFAからアロマセラピストを病院に派遣する「アロマテラピー イン ケア」プロジェクトをスタートした人です。
私がアメリカで読んだIFAの記事は、彼女がIFA会長の時代にスタートした活動だったのです。その場で、ジャーメイン先生は日本でのIFA認定コースの開講について話し始めました。

1996年4月、ジャーメイン先生による日本で初めてのIFA認定アロマテラピーコース (現在のVivat Holistic Training) がスタートしました。
私はこのコースに再入学し、補完代替療法に必要な解剖生理学や病気の勉強、アロマテラピーの理論、スウェディッシュマッサージ、アロマテラピーマッサージ、補完代替療法としてのアロマセラピーの位置づけやアロマセラピストとしてクライアントとの関わり方方など、たくさんのことを学びました。

卒業後、第1期生の有志はジャーメイン先生から病院でのアロマテラピーケアについて指導を受け、1998年1月に病院でのアロマテラピーマッサージの活動、アロマテラピー・ケアグループをスタートしました。

以来13年間、ホスピス、がん専門クリニック、脳血管障害の後遺症、難病指定疾患、認知症、産婦人科など、様々な領域で、アロマテラピーマッサージをおこなっています。

IFA認定講師になりたい人は、最低、5000時間の実務経験が必要と決められています。これは、ジャーメイン先生がIFA教育基準を作った時に決められたそうです。これについて、先生は、以下のように仰っています。
「IFAの教育は、本に書かれているアロマの情報を受講生に伝えることではなく、講師が実際に実践してきた経験を受講生に伝えることがIFAのアロマセラピストとしての教育です。そのために、最低、5000時間の実務経験を必要としているのです。」

IFAに限らず、どこの組織でも同じだと思いますが、講師から何を教わるかは、学校によって異なるものです。IFAはアロマテラピーを学ぶだけではなく、卒業後すぐに実践できるアロマセラピストを養成するための教育組織なので、特に講師の経験が教育内容に大きな違いを生むのだと思います。(※ アロマタッチはアロマセラピストの養成は行いません)

ジャーメイン先生は、40年間イギリスでアロマセラピストの第一線に立ってきた経験を受講生に伝えるため、現在も毎年 4月下旬〜5月半ばのゴールデンウィークに来日され、アロマセラピストを目指す受講生に熱意をもって指導されています。

ジャーメイン・リッチ先生

ジャーメイン・リッチ先生


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