アクセス サイトマップ HOME アクセス ケアグループ

アロマスクール 日本ホリスティックケア研究所のトップ > ブログ > うつ病へのアロマテラピー

2011-08-31 うつ病へのアロマテラピー

アロマがうつ病に良い、と本で読まれたり、人から紹介されてアロマトリートメントを受けに来られる方がいらっしゃいます。

Aさんも、本でアロマの記事を読んで、アロマトリートメントを受けに来られました。
背が高くて、痩せた感じの20代後半のスレンダー美人で、OLをされています。
初回のトリートメントの際のコンサルテーションの時に、ご自分はうつ病で、以前は心療内科の病院に通っていたことがあるが、今は通院していない、とお話しされました。

症状としては、不眠、食欲がない、やる気が出ない、気分が落ち込む、体がだるい、時々頭痛がある、という状態でした。
心療内科の受診を勧めましたところ、以前、抗うつ剤を処方されて飲んでいたけど、薬に抵抗がある。アロマが助けになれば、、、と仰いました。
アロマは薬ではないので治すためのものではないことと、薬のことも含めてお医者様に相談されると良いと思う、とお話した上で、信頼できる近くの病院をご紹介しましたが、いらっしゃらなかったようです。

痩せていらっしゃるので、圧も軽くマッサージをしましたが、首の部分と肩上部(肩の上の部分)はとても緊張が強かったので、軽い圧で緊張を緩めました。
また、初回ということもあり、反応が分からないので、施術時間を短縮しました。
トリートメントを終えると、「気持ち良かった。軽くなりました」と、笑顔でした。
セルフケアのアドバイスをして、次の予約を1か月後に入れてお帰りになりました。

2回目に来られた時は、前回よりも明るい表情になっていて、アロマを受けた後から肩こりがずいぶん解消されて、セルフケアもきちんと守られていて、1度も頭痛が起こらなかった、と報告してくださいました。ご紹介した病院には、まだ行かれていないとのことでした。
「アロマに来てから、とても体の調子が良い。体がこんなに軽く感じるのは初めてです」と、次の予約を1か月後に入れてお帰りになりました。

3回目はとても落ち込んだ状態で来られました。ちょうど季節の変わり目で、うつ病の症状が悪化して、1週間前から夜も眠れなくなり、家から出られなくなり、食事もあまり食べられなくなった、とのことでした。
「この時期は毎年うつ病の状態が悪化して、今回のような状態になる」、とおっしゃいました。
マッサージを始めて背中に触れたとたん、全体的に今までにない硬さを感じました。背中の筋肉に弾力がなく、皮膚も乾燥していました。
マッサージ後は、「みぞおちの辺りに何か詰まっている状態でしたが、すっきりしました」と仰っていました。背中の硬さも表面的には改善していました。
背中が緩む簡単な運動をお伝えすると同時に、以前ご紹介した病院を受診されることをお勧めしました。
また、これからは、うつ状態が悪化する季節の前に、事前に準備をするようにしましょう、とお話ししまた。

4回目は1週間後にいらっしゃいました。
表情は前回よりも明るくなっていました。前回のトリートメントでずいぶん楽になって気分も良くなったが、肩がまた張ってきて、睡眠不足も続いている、とのことでした。
マッサージでは、背中全体の硬さはありませんでしたが、背中の上部に硬さがありました。皮膚の乾燥は前回と比べるとかなり改善されていました。
マッサージ後は、「肩の重さがなくなり、楽になりました」と仰っていました。
ご紹介した病院にはまだ行っていない、とのことでした。

5回目は1か月後にいらっしゃいました。すっかり元気になられたように見えました。
ご紹介した病院に、前回の施術の翌週に行って、抗うつ剤を処方してもらい、飲み始めたとおっしゃいました。
まだ、疲れを感じるので、もう少し元気になりたい、とのご要望でした。
マッサージを始めると、コリはほとんどなく、首の左側に少し硬さはあったものの、マッサージで改善しました。
施術後は顔色も良くなり、元気な様子でお帰りになりました。

6回目はうつ病はすっかり良くなり、調子がすっかり良くなった、とおっしゃいました。
抗うつ剤は自己判断ですでに止めていらっしゃいました。薬を止める時は主治医にご相談してください、とお話しするのですが、うつ病のクライアントの中には自己判断で薬を止めてしまう方がいらっしゃいます。

体調は大変良く、夜も熟睡できるようになり、食欲も出てきて体重が少し増えた。 職場の環境が変わり、肩こりがひどくてつらい、とのご要望でしたので、凝りの部分をほぐして全体を整えました。体つきも以前と比べて少しふっくらとされて、力が出てきたように感じられました。
マッサージ後は、「肩も楽になって、気持ち良かった」と元気にお帰りになりました。

Aさんは、この後も月1回のトリートメントを継続されています。
季節の変わり目には体に変化がみられるため、季節の変わり目の2か月ほど前から、ご自身の体調に目を向けていただくよう促します。「疲れたな」と感じたら、無理をせず、早めに休息を取っていただき、ストレスを溜めないようにしていただいています。クライアントが健康的なライフスタイルを送るためのサポートも、アロマセラピストの重要な仕事です。

幸い、Aさんは、その後、うつ病が悪化することもなく、仕事も昇進されて、現在は責任あるポジションに就かれています。また、趣味の方でも色々とチャレンジされて、充実した日々を過ごされています。

アロマテラピーは代替療法であり、西洋医学ではありませんのでうつ病を治すためのものではありませんが、アロマセラピストとして大勢のうつ病の方を拝見してきて、セラピストがクライアントに寄り添い、トリートメントで体の緊張を改善し、ストレスを 和らげて心身のバランスを取り戻す助けをすることによって、うつ病の方に役立つことができると思います。

ストレス社会のいま、アロマテラピートリートメントを通して、一人でも多くのうつ病の方が、その人らしい生き方で充実した人生を送っていただけることを願っています。


▲アロマスクール ページ先頭へ戻る

リンクサイトマップ個人情報保護方針