医療現場からの報告(2016年4月~6月)

2016年6月
60歳代 男性 すい臓がん

入室すると、ベッドに座られ携帯にて元気なお声で通話中。 お声掛けしながら入室すると、私のお顔を見て、「今からアロマをやってもらうから・・・」と電話をお切りになる。 前回(1週間前)は吐き気があり、体調が悪かったのだが、本日は ニコニコと笑顔で、前回と前々回のトリートメントが嘘のようにお元気な様子。
「前回(アロマの後)からずっと調子が良くなってきたんだ。今まで香水も嫌いだし、匂いは苦手だったけど、こんな世界があったなんて知らなかった。何で、今まで気付かなかったんだろう。」と。
そして「最初の時のアロマは具合が悪過ぎて、あまり覚えていないんだけど、気持ちよかったのは覚えている。前回は吐きそうだったんだけど、あの後からずっと、調子が良いんだ。
どう考えても、これ以外、良くなってきた理由が思い当たらないんだ。薬を飲んでも効かない時もあったし、薬じゃない・・・。今の食事とも考えられないし・・・やはり、これ以外考えられないんだ。」 と話される。黒ずんでいた肌の黒ずみが回復し、筋肉の張りが先週よりしっかりしているように感じる。
お話を伺いながら、四肢のマッサージを終えると、清々しいお顔をされて、「ありがとうございました。」と言ってくださった。

2016年5月
60歳代男性 脳梗塞後遺症

初めて伺うと、ベッド上で目を閉じていらっしゃった。「こんにちは。」とお声掛けするとすぐに目を開けられた。 アロママッサージについてお話すると、発語はないが目を合わせて軽く頷いて合図してくださった。 左側に麻痺あり。麻痺の状態から左上肢を動かすことができなかったので、左上肢は前腕外側、手の指に優しくアロママッサージする程度。下肢は左右とも施術できた。施術を始めてからも患者様は目を開けたまま表情を変えずに私の目を見ていらっしゃった。「眠れていますか」「ご飯は食べられていますか」と問いかけると目を合わせたまま同じように軽く頷いてお答えくださった。「同じように足もさせて頂きたいのですがよろしいですか」と問いかけるとまた軽く頷いてくださった。下肢を右左の順で行ったが、右側の最中に目を閉じられてうとうとされているご様子だった。柔らかな表情だったと思う。その後左側の間も目を閉じてお休みされていたようだった。少しは気持ちが安らいでいただけたかなと思うことができた。(岩見)

70歳代女性 肺がん

酸素のチューブが鼻に挿入されているが、苦しそうなご様子はなくベットで休まれていた。痛みもないとのこと。先日、看護師よりお受けになったとのこと。落ち着いたご様子で物静かにお話をされている。 「森の香りがいいわ」とのことで、森の木の香りをかいで頂くと表情がふわっと軽くなるように変化された。香りを大変気に入ってくださったようだった。 下肢に冷感みられ、上下肢の乾燥もみられたので、オイルで保湿を心がけた。施術中は、美味しいコーヒーを飲んだお話などリラックスしたご様子でお話しされており、始めのときより表情も柔らかくなられていた。施術後は、「この香りをずっと嗅いでいたいわぁ」などと仰り、嬉しそうにされていた。 今回、改めて植物の香りの力を感じさせていただいた。病院内では自然に触れる機会も少なく、こういったアロマの力が森林浴のような代わりを果たすような気がした。(阿河)

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